日本古来の知育遊び「折り紙」がもたらす5つの効果

「折り紙」は、日本人に昔から大切に守られてきた文化のひとつ。近年では「Origami」として、海外でも広く知られる存在となりました。
そんな折り紙遊びにはたくさんのメリットがあり、多くの保育園でも定番の遊びとして取り入れられています。
今回は、折り紙遊びが子どもに与える5つの効果についてご紹介しましょう。

 

折り紙の効果その1:空間認知能力が鍛えられる

空間認知能力が鍛えられるのは、広く知られる折り紙のメリット。
空間認知能力とは、視覚でとらえた物体の形状や距離感を立体的に認識する能力のことです。折り紙を折ると前頭葉が活発化するので、この能力が発達します。
折り紙は、子どもが遊びながら空間認知能力を身に付けられる手軽な方法なのです。

 

折り紙の効果その2:手先が器用になる

端と端を合わせたり折り目をしっかりつけたりなど、折り紙では指先を細かく動かすことが必要です。
指先には末梢神経というたくさんの神経が集まっています。つまり、折り紙で指を積極的に動かすことは、脳を活性化して成長を促すことに直結するのです。
さらに、折り紙によって手先が器用になれば、ボタンをとめたり箸を使ったり、子どもが日常生活のいろいろなことを自分でできるようになるでしょう。

 

折り紙の効果その3:思考力・想像力が養われる

折り紙では、手順を考え完成形をイメージする力が養われます。子どもたちは最初のうちは大人の真似をして折るようになるのが一般的ですが、そのときから「どうすれば同じように折れるか?」と頭を働かせることに。
やがて、「ここをこう折ればこの形になる」とか「今はこの部分を折ってるんだろうな」など、予測したり想像したりする力が自然と身に付くでしょう。

 

折り紙の効果その4:忍耐力・集中力が育まれる

ひとつの折り紙を完成させるには、最後まで集中して折り続ける必要があります。途中でわからなくなったとしても、諦めずに挑戦することが大切です。
しかし投げ出さず集中して取り組めば、端と端がぴったりそろった美しい折り紙が出来上がるので、こうした成功体験から子どもたちは忍耐や集中の重要性を体感するでしょう。

 

折り紙の効果その5:コミュニケーション能力が高まる

折り紙は、古くより人から人へと伝承されてきた遊びのひとつ。折り方を両親から教えてもらったり、子どもたち同士で教え合ったり、完成したものを交換したりして楽しむことができます。
また、幅広い世代で親しまれているため、地域の高齢者などから折り方を教わる機会もあるでしょう。
折り紙がいろいろな人たちと触れ合うきっかけとなり、自然とコミュニケーション能力が育まれます。