昨今のブームもあり、おうちにペットを迎えたいと思う動物好きのパパ・ママは少なくないでしょう。
しかし、特にわが子がまだ幼いうちは、子育てとペットの世話という時間・金銭・労力的負担を考えて、躊躇するご家庭が少なくありません。
もちろん生き物を飼うのは決して簡単なことではありませんが、ペットと一緒に暮らすことで小さいうちから子どもは多くのことを学べます。
ぜひ、ペットが子どもにもたらす効果を考慮して検討してみてください。
ペット飼育で得られるメリット
ペットは子どもに多くのメリットをもたらしてくれると言われています。
最近イギリスの研究でも、「幼少期からペットを飼うと子どもの感情や社会認知能力が健康に成長する」と発表されました。
代表的な3つの影響をご紹介しましょう。
健康的な感情が育まれる
子どもに限らず、ペットを触れ合うと自然と笑顔が増えます。飼ったことがない人でも、動物に触れて心が癒された経験が一度はあるはず。
これは、「オキシトシン」という愛情ホルモンが分泌されるため。
幼いうちからペットと触れ合うことで愛情が育まれ、ストレスへの耐性も高まります。
また、悲しんでいるときに寄り添ってくれたりするので、子どもにとっては親以外の精神的な支えにもなってくれるでしょう。
心を成長させる
ペットの世話をすることで、子どもにも責任感や他者をいたわる気持ちが生まれます。
さらに、小さな命をケアすることで自立心が向上したり、こちらの都合や言葉が通じない相手と関わることで忍耐を学んだりもできるでしょう。
命の尊さが学べる
ほとんどの動物は人間より短命です。そのため、残念ながら子どもはいつかペットの死に直面することになります。
かわいいペットが亡くなってしまうことはショックだし、非常に悲しいこと。しかし、だからこそ子どもはこの経験によって命の重さやはかなさ、尊さを学ぶことができるのです。
ペットを飼うときの注意点
子どもに良い影響がたくさんあるペットですが、1つひとつが大切な命です。
家族に迎える前に、さまざまな点から慎重に検討しましょう。
金銭面での負担
ペットを育てるのにも、お金がかかります。餌やトイレ、予防接種を含む医療費など、想像以上に高額になることも。
ペットにとって快適に暮らせる環境を常に整えてあげられるか、家計とじっくり相談してみましょう。
アレルギーの可能性
まれに、動物のアレルギーを持っている人がいるので、注意が必要です。ペットの毛や唾液、排せつ物が原因となって、目のかゆみやくしゃみ、呼吸器系の問題を引き起こします。
ペットを迎え入れる前に子どもはもちろん、パパやママも含めた家族全員のアレルギーチェックをぜひ先にしておきましょう。
家族全員の同意
「子どもが欲しがったから」「子どもの教育にいいから」といった理由だけでペットを飼うのはNG。
特に幼い子どもの場合は、どうしても親が手助けする必要があります。そんなとき、飼いたがった本人以外の家族がペットとの共同生活にストレスを感じるかもしれません。
また、自分以外の家族とペットが仲良くないと、子どもも悲しい思いをするでしょう。