子どものしつけのお悩みとして、正しい「褒め方」と同じく多くのパパ・ママが難しいと感じているのが「叱り方」について。
「何度言っても聞いてくれない」「つい感情的になってしまった」など、叱り方の問題には毎日のように直面するものです。
大人の心がけひとつで、子どもは良くも悪くも変わります。
上手に叱って、わが子を健やかに成長させましょう
子どもを叱ることの意味
子どもの間違った言動に対して、毎日のように怒ってばかりいるというパパ・ママは少なくありません。
しかし、あくまで「怒る」と「叱る」は違います。
怒るのは、我慢できないイラ立ちを相手にぶつけること。一方で叱るとは、相手のことを思って、間違いを正すよう指導することです。
もし、お子さんが何度も叱っているのに改善されないのであれば、ひょっとするとパパ・ママが叱っているのではなく怒っているからかもしれません。
子どもを叱るときは、「怒る」になっていないか、冷静にご自身を観察してみてください。これだけでもきっと、お子さんへの伝わり方が変わるはずです。
子どもを伸ばす叱り方
続いて、上手な叱り方のポイントをお伝えしましょう。
理由を説明する
わが子にいきなり、「ダメ!」とか「謝りなさい!」などという言葉で叱るパパやママも多いですが、これでは子どもはなぜ叱られているのか理解できません。
理由もわからず頭ごなしに叱られる経験が続くと、反抗的になって聞く耳を持たない子に育つ可能性も。
どうして叱られたのか、何が悪くて謝る必要があるのか、子どもにもわかるよう説明してあげましょう。
なお、叱られる理由は1回につき1つまで。あれもこれも、と一度に注意すると子どもが混乱してしまうので、気を付けてください。
目を見て叱る
叱るときは、しっかりと子どもの目を見ましょう。
スマホをいじりながら、とか家事をしながら、などでは子どもは大事なことを注意されていると実感できません。その場でお返事だけはするかもしれませんが、理解せず聞き流しているため、何度も同じ間違いをしてしまうでしょう。
言い分も聞いてあげる
パパやママに叱る理由があるように、子どもにもその言動をした理由があるはず。それを聞かずに否定から入ると子どもは自信を失くし、消極的な性格になりかねません。
何より、いったん子どもの言い分を聞いてから叱ると、伝わりやすいものです。
「そっか、触りたかったんだね。でもケガしちゃうから危ないんだよ。」とか、「いやな気持になったのか。でも叩いたらお友だちが痛いでしょ?」など、いったん気持ちを肯定したうえでだめな理由を伝えましょう。