秋は、自然の恵みが豊かで、保育園での工作活動にも絶好の季節です。木の葉や木の実など、身近で簡単に手に入る素材を使って、子どもたちと一緒に楽しく創作してみませんか?
今回は、秋らしい素材を活かした工作のアイデアと、子どもたちが楽しめる工夫についてご紹介します。
木の葉で作るお面・リース
落ち葉は、色も形もさまざまで、アレンジ次第で個性豊かな作品に使えます。
赤や黄色に色づいた葉っぱを使ってお面を作れば、ハロウィンの仮装にもぴったり。紙皿に両面テープを貼り、好きな葉っぱを貼り付けるだけで、簡単にリースも作れます。
完成した子どもたちの作品を保育室に飾ると、秋の雰囲気がグッと深まるでしょう。
松ぼっくりやドングリでできた動物フィギュア
松ぼっくりやドングリを組み合わせて、動物のフィギュアを作るのもおススメです。
松ぼっくりを体に見立てて、ドングリを使って耳や足を付ければ、簡単にかわいらしい動物が完成します。グルーガンを使う際には大人がサポートし、ケガに注意しながら作業しましょう。
作った作品を並べて、動物園ごっこをするのも楽しいですね。
秋の素材で色彩を学ぶ「色分けアート」
赤、黄色、オレンジなど、秋の葉や実は色が豊かです。子どもたちと一緒に素材を色分けして、台紙に貼り付けるアート作品を作ると、色彩感覚を育てるのに役立ちます。
自然の色合いの中から「どの色が好き?」と問いかけることで、子どもたち自身の個性を表現する良い機会にもなるでしょう。
枝や木の皮で作る立体オブジェ
短い枝や木の皮を集めて、立体的なオブジェを作るのも良いでしょう。
自由な発想で組み立ててみると、家や船など、子どもたちもアイデアが膨らむはず。枝は倒木などから拾うと安全です。
完成した作品は、保育園の一角に展示して、親子で鑑賞する場を設けると、作品作りへの意欲が高まります。
稲穂やススキで秋の風景作り
稲穂やススキも秋ならではの素材です。これらを使って、田んぼや野原の風景を再現するのも素敵なアイデア。
画用紙に描いた背景に、ススキを草原のように貼り付けたり、稲穂を束ねて小さな田んぼを作ったりすると、立体感のある秋の風景が完成します。秋の収穫をテーマにした絵本を読み聞かせた後に、この工作を行えば、季節や自然の循環についても理解を深められるでしょう。
工作活動のあとのお片付けと環境教育
工作活動が終わった後は、使わなかった葉っぱや枝を自然に返す体験も大切にしましょう。「自然の素材はまた土に返るんだよ」と話すことで、環境への意識を育むことができます。