プール・水遊び後に気を付けるべき病気とその対応法

夏の楽しみといえば、プールや水遊び。子どもたちにとっては大はしゃぎの時間ですが、実はそのあとに体調を崩すケースが少なくないことをご存じでしょうか?
そんな、水遊びのあとに起こりやすい病気や体調不良とその対応法についてわかりやすくお伝えします。

 

プールや水遊びのあとに注意したい主な病気・症状

1. プール熱(咽頭結膜熱)

症状: 発熱・喉の痛み・目の充血・倦怠感など
原因: アデノウイルスによる感染症。感染力が強く、潜伏期間は5~7日。
対処法:
・発熱や目の赤みが見られたら登園を控え、受診を
・タオルの共用は避ける
・プール後はシャワーで全身をしっかり洗い流す
・手洗い・うがいの徹底を心がける

2. 中耳炎・外耳炎

症状: 耳の痛み・かゆみ・発熱・耳だれなど
原因: 耳に入った水が原因で炎症を起こすことがあります。特に風邪気味の時は要注意。
対処法:
・水遊び後は耳の中の水をやさしく拭き取る
・耳を頻繁に触る、痛がる様子があれば早めに耳鼻科へ

3. とびひ(伝染性膿痂疹)

症状: 水ぶくれやかさぶた、かゆみを伴う皮膚の炎症
原因: 軽い傷や虫刺されから細菌感染。プールで悪化することも。
対処法:
・湿疹や虫刺されを掻きむしらないよう短く爪を整える
・発症したら水遊びは控え、皮膚科で治療を

4. 皮膚のかぶれ・乾燥

症状: 赤み・かゆみ・カサカサ
原因: プールの塩素や日差しの刺激
対処法:
・水遊び後は全身をきれいに洗って保湿ケアを
・肌トラブルが出たらすぐに様子を見て、場合によっては小児科・皮膚科へ

5. 体の冷えによる風邪症状

症状: 鼻水・咳・発熱など
原因: 水に入ったことで体温が下がり、免疫力が落ちることも
対処法:
・遊んだあとはすぐに体を拭き、着替えと水分補給を
・室温調整と十分な睡眠で体調を整える

 

保護者・保育士ができる予防のポイント

・シャワーと清潔なタオルの活用…プール後はすぐに洗い流し、共用タオルは避けましょう。
・健康観察をしっかり…目の充血、喉の痛み、発熱などの症状に早く気付くことが大切です。
・保湿とスキンケア…乾燥・炎症を防ぐため、水遊び後は保湿クリームでケアしてあげましょう。
・耳や皮膚のチェック…赤みや異常がないか、保育士・保護者ともに確認を。
・体調が悪いときは無理に水遊びしない…少しでも風邪気味ならお休みさせること。