乳幼児期の成長には、「非認知能力」を伸ばすことがとても重要だと言われています。
近年注目されている非認知能力とは何か?どのように育てていくのか?について、分かりやすく解説します。
非認知能力とは?
非認知能力とは、学力やIQのように数値で測ることができるスキル(認知能力)とは異なり、子どもの意欲や忍耐力、共感力、自己制御力など、社会で生きるための基礎となる力のこと。
学業成績や仕事の成功、幸福感に大きな影響を与えるとされ、乳幼児期に育まれる基盤がその後の人生においても重要となります。
主な非認知能力
:自己肯定感:自分を信じ、ポジティブに物事を考える力。
・忍耐力:困難な状況でも粘り強く取り組む力。
・共感力:他人の気持ちを理解し、思いやる力。
・コミュニケーション力:自分の意見を伝え、他者と協力できる力。
・感情コントロール:怒りや悲しみなどの感情を適切に管理する力。
非認知能力が重要な理由
将来の成功につながる
非認知能力は、長期的に見て社会での成功に大きく影響します。例えば、忍耐力や協調性は、学びや仕事の場面で重要な役割を果たします。
学び続ける力を育てる
自己肯定感や好奇心は、子どもが新しいことに挑戦し続ける力の土台に。これにより、生涯にわたり学び続ける姿勢が育ちます。
困難を乗り越える力になる
非認知能力は、人生の中で困難に直面したときに折れない心を育てます。例えば、失敗を恐れずに挑戦できる勇気や、問題解決に向けた忍耐力は大きな武器です。
非認知能力の伸ばし方
非認知能力は日々の生活や遊びを通して自然に育むことができます。
自由な遊びを大切にする
子どもが自分のペースで自由に遊べる環境を整えることで、創造性や自己決定力が育ちます。砂場遊びやお絵描き、ブロック遊びなどが効果的です。
失敗を許容する環境を作る
失敗を恐れずに挑戦できる雰囲気を作ることが大切です。「どうしたら次はうまくいくかな?」と問いかけることで、自己解決力が育ちます。
目標を一緒に設定する
小さな目標を一緒に立てて達成する経験を重ねると、達成感と自己肯定感が育まれます。例えば、「靴をそろえる」「おもちゃを片付ける」といった簡単な目標から始めましょう。
共感力を育てる対話をする
日常生活の中で、「あの子はどうして泣いているのかな?」など、他者の気持ちを考える質問を投げかけることで、共感力が自然と育ちます。
規則正しい生活リズムを保つ
規則正しい生活リズムは、感情コントロールや集中力を育てるための基盤。睡眠や食事のリズムを整えることを心がけましょう。
成功体験を増やす
子どもが達成感を得られるような経験を増やすことが重要です。「できたね!」「よく頑張ったね!」と具体的に褒めることで、自信を育てましょう。