暑い時期の子どもたちの楽しみのひとつに、プールでの水遊びがあります。熱中症対策になるだけでなく子どもの感覚を刺激できるという、夏にぴったりの遊びです。
保育園でも乳児クラスから幼児クラスまで、年齢に合った遊び方をしますが、そんな水遊びには具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
水遊びの効果
プールでの水遊びは、子どもたちに次のような効果をもたらします。
五感を刺激する
水の冷たさや水しぶきの音、太陽を反射してキラキラと光る水面…プールは子どもの五感を刺激するものであふれています。手足だけでなく、目や耳など体じゅうで水と触れ合うので、いろいろな感覚が磨かれます。
さらに、楽しさや心地よさを感じたり、水の不思議を感じたりすることで、感性や想像力も育まれるでしょう。
身体能力を発達させる
空気より密度の高い水の中で動くためには、多くのエネルギーが必要です。そのため、水遊びは筋力や体力アップの効果が期待できます。
さらに潜ったり泳いだりすれば、呼吸機能や肺活量も鍛えられるでしょう。
バランス感覚を養う
水の中では浮力があるので、陸上とは違った感覚で上手にバランスをとらなければなりません。また、水の予想外の動きに合わせて臨機応変に対応する必要もあるでしょう。
こうして子どもたちは、水遊びを通してバランス感覚を養うことができます。
体験的な学びがある
自由自在に形を変える水は、子どもたちの身近にある面白くて不思議な存在。泳いだり友達や先生と水をかけ合ったり、楽しみ方もいろいろです。
その一方で、プール内で大きな波が発生したり溺れそうになったりなど、怖い思いをすることも。どの保育園でも当然、子どもたちが安全に遊べるよう細心の注意を払っていますが、怖い体験によって子どもの危機管理能力が発達します。
保育園での年齢別プール遊びのねらい
保育園での水遊びは、子どもの年齢に合わせて目的が異なります。
[乳児クラス]
・水に親しんで、触れた時の感覚を味わう
・好きなおもちゃで保育士や周りの友だちと水遊びを楽しむ
[幼児クラス]
・水に親しみを持ち、手作りのおもちゃで遊ぶ
・保育士や周りの友だちと一緒に、プールならではの遊びの楽しさを味わう
夏になると、毎年ビニールプールでお子さんを遊ばせるというご家庭も少なくないでしょう。
親子での良いコミュニケーションになるので、パパやママも一緒に水に触れて水の冷たさや心地よさ、水遊びの楽しさをぜひ共有してください。