「絵本の読み聞かせ」で気を付けるべき3つのポイント

以前、別ページで「絵本の読み聞かせで得られる5つのメリット」についてご紹介しました。
しかし、実際に絵本の読み聞かせをやってみると、意外と正しいやり方がわからなくなってくるものです。
今回は、保育園やご家庭で子どもたちに絵本を読む際に気を付けたいポイントを3つご紹介。
知育を進める意味でも絵本は大切なので、せっかくなら少しでも子どもたちに響く読み方をしてあげてください。

 

子どもが見やすい位置に絵本を持つ

まず、読み聞かせの基本となるのが絵本を持つ位置
読み方がどんなに上手であっても、子どもが絵を見られなかったら楽しさも効果も半減してしまいます。

絵本は下部の中心(閉じる部分)を片手で持ち、もう片方の手でページの端を支えたりページをめくったりします。
これを自分の体の横で構え、子どもたち全員から見える高さでキープ。
ゆらゆらすると子どもの集中力が切れるので注意してください。

なお保育園の場合は、絵本を中心とした扇形に園児たちを座らせて、前の子たちの間から後ろの子の顔が見えるようにしましょう。

 

絵本が主役であることを忘れない

スピード感を出すため少し早口で、穏やかな場面なら少しゆっくりで、など、抑揚をつけて絵本の世界観を伝える方が、淡々と読むよりも子どもが飽きずに聞けます。
また、擬音や登場人物に合わせて声の大きさや高さにも変化をつけると良いでしょう。

ただし、読み手が身振り手振りや表情などでオーバーに表現していると、子どもたちは絵本よりも読み手に注目してしまいます。
読み聞かせの時間はあくまで絵本が主役なので、表現の範囲は物語の世界観を壊さない程度にとどめておきましょう。

 

前もって練習しておく

子どもたちの表情やリアクションを見ながら、それに合わせて読むのが上手な読み聞かせ方。
反応に合わせて、文字を読むスピードやページをめくるペースを変えるのです。

しかしそれができるためには、読み手に余裕があることが大前提。
慣れないうちは特に、事前に練習しておくのが良いでしょう。

子どもたちが目の前にいる想定で、読み聞かせをしている様子をスマホで録画してチェックしたり、保育士なら同僚や先輩たちの前でやってみてアドバイスをもらうのもおすすめ。
保育園のプロの現場では、どんなにベテラン先生であっても初見のときは前もって目を通しています。
少なくとも事前に読み込んでおけば、新人保育士さんでも余裕をもって読み聞かせができるでしょう。