いつから始める?トイレトレーニング

保育園に寄せられる相談のひとつに、オムツの卒業、つまり「トイレトレーニング」があります。

周りの子が始めると「うちの子も!」となりがちですが、早く始めたら早く終わるというものではありません。
個人差もあるので、子どもの成長を焦らずに待ってからスタートしましょう。

 

 

トイレトレーニングはいつ始める?

トイレトレーニングをスタートする時期は、統計的にもっとも多いのが2歳~2歳6カ月。平均でいうなら2歳半~3歳くらいとなっています。

とはいえ個人差があり、1~3歳までかなりのバラつきがあるのも事実。
お子さんに以下のような発達が見られるなら、トレーニングを始めても良いでしょう。

 

おしっこの間隔が2時間以上空く

1~2歳くらいまでは、膀胱におしっこが溜まると反射的に出てしまいますが、成長とともにある程度溜められるようになります。

徐々に、おしっこの間隔が2時間以上空くようになるので、そうなったら膀胱におしっこを溜められるようになった証。

 

自分の気持ちを言葉にできる

トイレトレーニングをするには、大人とのコミュニケーションが欠かせません。子どもが自分の気持ちを言葉で表現できることも、大事な目安。

語彙が増えてきて「ちっち でた」「パパ だっこ」など、2語文が話せるようになっていれば、大丈夫です。

 

トイレまでひとりで歩ける

トイレまで歩く行為は直接的なトイレトレーニングともいえますが、ひとりで上手に歩いたり走ったりできるのは、何より脳が発達した目安でもあります。

この頃になると、子ども自身も膀胱におしっこが溜まっていることを把握できています。
運動能力が発達すると、自分の思ったことをすぐ行動に移せるのです。

 

 

トイレトレーニングの進め方

具体的な進め方をお伝えします。保育園との連携も大切です。

 

STEP①トイレに興味を持たせる

まずは、子どもが「トイレ」や「うんち」、「おしっこ」という単語を理解していることが大前提。
わかっていない場合は、絵本や動画、パパ・ママが排せつしている姿を見せてあげるなどして、トイレについて興味を持たせましょう。

「自分もやりたい」とやる気が芽生えたら、いよいよトレーニングのスタートです。

 

STEP②おまるに座らせる

トイレの存在を理解できたら、パパ・ママから一緒にトイレに行くよう誘います。朝起きたときやごはんの後、出掛ける前など、日常生活の区切りとなるわかりやすいタイミングが良いでしょう。

トイレにおまるや補助便座を置いて、自分のものだと伝えてください。最初は服を着たままでも良いので、子どもに座ってもらいます。
慣れてきたらオムツや服を脱いで座らせて、うんちやおしっこができたら、めいいっぱい褒めてください。

さらに余裕が出てきたら、トイレットペーパーの使い方や水を流すことなど、一連の動作も教えます。

 

STEP③トレーニングパンツから布パンツへ

補助便座でも排せつできるようになったら、おまるは片づけます。

そして、おしっこやうんちが5割以上成功するようになったら、日中はトレーニングパンツを履かせてみましょう。パンツの中の気持ち悪さを実感すると、自分からトイレに行くようになるはず。

そうなったら晴れて、布パンツ、つまりオムツが外れてトイレトレーニングも完了、となります。