新たな待機児童問題!「学童保育」はお早めに

 

小学生の子どもをもつ共働き家庭にとって、「学童保育」は強い味方。
ところが、近年ではこの学童保育も定員を超える申込が入っていて、全国の地方自治体で待機児童が問題になっています。

ついこの間まで保育園探しにさんざん苦労したのに、落ち着いたと思ったら、わが子の就学に備えてまた預け先を探さなくてはならないという、保護者のみなさんにとっては厳しい現実が目の前にあるのです。

保育園と同じく、学童探しも早めに動きはじめましょう。

 

申し込み

「放課後児童クラブ」とか「学童クラブ」など、自治体によってさまざまな呼び方がある公営の学童保育ですが、利用するには事前に申し込みする必要があります。

4月から利用したい場合の申し込み期間は、多くの自治体で前年の11~1月くらいまで。つまり、見学をするなら夏~秋にかけて済ませておきたいところ。
基本的に申し込み順での締切というわけではないですが、中には10月からという地域もあるようなので、うっかり期間を逃すようなことがないように気を付けましょう。

なお、一般企業が運営する民間学童の場合は申し込み期間はまちまち。教育カリキュラムの充実性などにより人気がある施設の中には、夏ごろに申し込みが開始されたり、先着順で締め切られたりするケースもあるので、情報収集は早くからしておくのが良さそうです。

 

審査・選考

公営学童は自治体によって異なりますが、審査がある場合、保護者の勤務時間や日数、家族構成などを見られます。保育園のときと同じく「入所審査基準の指数」や「調整指数」も一般的な審査基準です。

また、公営・民営問わず面接はほぼすべての施設で行われます。

 

注意点

全国的に公営の学童は「子どもが一人で通える範囲」を基本としていることもあり、学区による指定があります。つまり、どこでも好きな施設が選べるわけではないので、住んでいる地域によって数か所の中から選べるケースもあれば、1か所のみで選ぶ余地のないケースもありえるということ。

また、申し込み時に「就労証明書」が必要なので、求職中の段階では申し込みができません。一方で産休や育休中の場合は自治体によって違うので、確認してください。

 

申し込みを逃したら…

学童の利用を希望していたのにうっかり申し込み期間を逃してしまった、という保護者たちはどうすればよいでしょうか。

その場合、4月が無理でも途中入会という形で申し込めば、定員に満たない学童なら利用することができます。逆に定員オーバーの施設ではもちろん受付できないので、待機児童として空きを待つか、待てない場合は民営の学童の利用を検討しましょう。