知っておきたい、早期英語教育のメリットとデメリット

社会のグローバル化が進む一方で、日本人の英語教育はますます重要視されるようになっています。
それに伴い、学習の開始時期も低年齢化。多くの保育園や幼稚園が、カリキュラムに英語のレッスンを取り入れていることは、皆さまもご存じのとおりです。
しかし、幼いうちからの英語教育にはどういうメリットがあるのでしょうか?また、考えられるデメリットはどのようなことなのでしょうか?

 

早期英語教育のメリット

英語耳が育つ

「L」「R」をはじめとする日本語にない発音は、日本人が英語を習得するのに苦労するポイントです。
しかし、幼いうちから英語学習を始めることで耳が英語に慣れ、発音の細かな聞き分けができるようになります。いわゆる「英語耳」も、3歳ころまでに英語のリスニング教育を始めると良いと言われるほど。

また、幼いうちはネイティブに近い発音を獲得しやすいので、カタカナ発音を避けることにもつながります。

学習時間が長くなる

英語習得のためには、一般的に2000~3000時間を要すると言われています。中学校や高校での学習時間の平均が1000時間なので、残りはその前後に補う必要が。

しかし、早くから英語学習を始めていれば、そのぶん長く学習時間が確保できることに。大きくなってから時間を割かずに済みます。

英語が好きになる

幼児向けの英語教育は、歌や遊びを通して英語に触れることからスタート。そのため、勉強という感覚がなく、日本語のように楽しく英語を覚えることができます。

苦手意識がなくなるので、学校で英語を習うようになってからの理解もスムーズ。試験にも有利になるでしょう。

 

早期英語教育のデメリット

セミリンガルになるかもしれない

早期英語教育に反対する人たちの意見で最も多いのが、日本語も英語も中途半端な、いわゆる「セミリンガル」を懸念する声。母国語だけで育った子に比べて、2種類の言語とも年齢に見合った習得レベルに達していない状態を意味します。

とはいえ、日本に住む子は日本語に囲まれて生活しているので、インターナショナルスクールなどの特殊な環境以外では、心配する必要はないでしょう。

子どもがプレッシャーを感じる

早期英語教育はほとんどの場合、親の意向で始めています。しかし「子どものため」を思ったその親心が、子どもにとってはプレッシャーになることも。

過剰に期待したり結果を求めたりせず、お子さんが自分から意欲的に取り組めるように意識しておきましょう。