近年、自分らしい暮らし方や食への安全を求める人が増えたことで、改めて注目を集めている「農業」。
それに伴って、「休日にちょっとだけ体験したい」「子どもに食の大切さを学ばせたい」という親子向けの「農業体験」も人気になっているのをご存じでしょうか?
都会に暮らしていると米や野菜はお店で買うものという認識になりがちですが、農業体験をすることで、どのように作られているのかを知ることができます。
子どもの食育にも最適な農業体験のメリットをお伝えしましょう。
農業体験とは
「農業体験」は文字通り、ふだん農業に携わっていない人がレジャーの一環として土いじりを体験したり、田舎暮らしや就農を考えている人が勉強のためにする農家で就労体験をすること。近ごろは親子向けのツアーも増えていて、いろんな地方で人気を博しています。
ブドウ狩りやいちご狩りのような気軽なものから、田植えや稲刈りといった本格的なものまで幅広いので、いろんな場所で多くの体験をするのが良いかもしれません。
子どもが小さいうちに貴重な体験をさせられるうえ、一緒に農作業をすることで親子のコミュニケーションにもなるので、家族での良い思い出になるでしょう。
子どもに農業を体験させる3つのメリット
田舎暮らしを味わえる
農業体験の舞台となるのは、ほとんどが都会から離れた地方。
それだけに、自然に囲まれた環境で農作業をしたり遊んだり、郷土料理を食べたりすることで、田舎暮らしを疑似体験することができます。
日帰り体験でも良いですが、古民家での宿泊付き農業体験ツアーもあるので、将来的に移住を考えているご家族には特に、泊りがけで参加するのがおススメ。
農家の仕事を知ることができる
絵本やテレビで見た畑や田んぼでの作業をぼんやりとイメージすることはできても、実際にどのくらい大変なのかは、やってみないとわかりません。
逆に、ちょっとでも実体験してみれば、子どもにも生産者の苦労や自然の尊さが理解できるはず。仕組みや重要性を知ってこそ、食べ物へのありがたみが増すというものです。
また土や水、虫や雑草など、子どもが興味をそそられる対象はたくさんあります。農業だけでなく、いろいろなものへの知識が深まり楽しさを感じてもらえるでしょう。
食育になる
野菜がどうやって生えているのか、米がどのような工程を経て食べられるようになるのか、などを知らない現代っ子は、特に都市部では珍しくありません。
農業体験では、食に関するこうした知識を目の当たりにすることに。畑や田んぼに生えている食材に触れることで、子どもは食事への意識や関心が高まります。