避けたい食事「おかあさんやすめハハキトク」とは?

親として、子どもの食欲は常に気にかけていることのひとつ。
でも、いくらたくさん食べてくれるからといって、子どもの好きなものばかり食べさせていると栄養的に偏ってしまいます。特に日本人にとっては、欧米化された食事は野菜不足で糖質や脂質の過剰摂取となる恐れが。

そこで今回は、和食の合言葉「まごわやさしい」と一緒に覚えておきたい、避けたい食事の合言葉「おかあさんやすめハハキトク」についてご紹介します。

 

子どもの成長に良くない「おかあさんやすめハハキトク」とは

体に良い食材の頭文字をとった「まごわやさしい」に対して、「おかあさんやすめハハキトク」は体に良くないメニューの頭文字を集めた言葉。
これを覚えておいて、家族の健康管理のために意識をしましょう。

…オムライス
…カレーライス
…アイスクリーム
さん…サンドイッチ
…やきそば
…スパゲッティ
…目玉焼き
…ハンバーグ
…ハムエッグ
…ギョウザ
…トースト/とんかつ
…クリームシチュー

 

「おかあさんやすめハハキトク」が栄養的に良くない理由

子どもたちの大好きな「おかあさんやすめハハキトク」が体に良くないといわれているのは、どうしてなのでしょうか。

ビタミン・ミネラルが少ない

基本的に「おかあさんやすめハハキトク」にはどれも、野菜がほとんど入っていません。つまり、ビタミンやミネラルが不足してしまいます。

中でも特にカルシウムを含む食材が少ないので、子どもの骨の成長に欠かせない栄養が摂れません。さらに、カルシウムを腸から吸収するのを助けるビタミンDもほぼ含まれないので、わずかなカルシウムも体外に排出されるという悪循環が起こります。

 

脂質が多い

「おかあさんやすめハハキトク」のどれもが、動物性脂質を多く含みます。カロリーが高いので、食べ過ぎは生活習慣病のもと。

近頃は、大人だけでなく子どものメタボリックシンドロームが問題になっています。また、内臓脂肪過多により高血圧や糖尿病になる子も増えているのだとか。
わが子を小さいうちから生活習慣病にさせないよう、食事を管理してあげることが大切です。

 

噛まずに食べられる

「おかあさんやすめハハキトク」は柔らかいものばかり。

噛まない食事を毎日続けていると子どものあごが発達せず、歯並びやかみ合わせはもちろん、言葉の発音にまで影響を及ぼします。そのうえ、歯や歯ぐきへの刺激が少ないので新陳代謝が行われず、歯周病を引き起こすことも。

また、口内洗浄の役割を果たす唾液の分泌も少なくなるので、噛まない食事は虫歯の原因にもなるのです。

 

「おかあさんやすめハハキトク」の注意点

人気メニューがならぶ「おかあさんやすめハハキトク」。

子どもたちがいつでもたくさん食べてくれるし、調理が簡単なものが多くファミレスやコンビニで買うこともできるので、大人にとってもラクチンですね。また、どれも難しい料理ではないので、子どもに食育としてお手伝いをさせるのにもぴったりといえます。

そのため、これらのメニューを子どもに「絶対に食べさせてはいけない」というわけではありません。

ただし、前述したように栄養が偏りがちになってしまうので、食材を変えてみたり、次の食事を野菜中心にしてみたりなど、バランスを心がけましょう。