皆さんは「まごわやさしい」という言葉をご存知でしょうか?
これは、和食に使う食材の頭文字をとったもの。保育園の給食でも、多くの栄養士たちに支持される考え方です。
どれも、お子さまはもちろん家族みんなの健康を守るのに最適な食材なので、おうちごはんを作るときにぜひ意識してみてください。
魔法の言葉「まごわやさしい」
近年のジャパンブームに乗って、「一汁三菜」を基本とする和食の健康効果が世界中で知られるようになりました。一方で、甘いお菓子やジャンクグードなど、世界中の美味しい食べ物をネット通販などで簡単に手に入れることができます。
子どもたちはそんな外国の食べ物が大好きですが、子どもの健康管理にとっても、和食がオススメなのは言うまでもありません。
「まごわやさしい」は、昔から日本人が調理に使ってきた食材の頭文字を合わせた言葉。これを意識するだけで、乱れがちな食生活を改善することができます。
「まごわやさしい」を続けるためのコツ
「まごわやさしい」の食材は、1日の食事の中でそれぞれ1回は取り入れたいという目標のようなもの。何も毎食、これらを含めなければいけないというわけではありません。
量もアレが何グラム、コレを何個、のように計算する必要もないので、普通に用意している日々の食事に「まごわやさしい」から少しだけプラスすればOKです。
「まごわやさしい」をひとつずつ紹介
ま…まめ
一文字目となる「ま」は、豆類のこと。「畑のお肉」とも呼ばれる大豆そのものはもちろん、納豆や豆腐、油揚げ、味噌といった豆製品も含まれます。
植物性たんぱく質が豊富に含まれている豆類ですが、季節を問わず気軽に手に入れることができるので、使いやすいでしょう。
ご…ごま
つづく「ご」はごまのこと。オレイン酸やリノール酸などが含まれているうえに、たんぱく質も豊富です。
また、栄養価の高さで知られるナッツや栗、ぎんなんなども「ご」に含まれるので、ごま和えやピーナッツ和えなどで普段から積極的に摂取しましょう。
わ…わかめ
「わ」は、わかめをはじめとする海藻類を指しています。海苔や昆布、ひじきなど、海藻類はどれもミネラルや鉄分が豊富です。
酢や油と一緒に摂ると、栄養を効率よく吸収できますが、毎日続けやすいのは味噌汁。昆布でだしを取ったわかめの味噌汁ならいつでも手軽に食べられるのでおススメです。
や…やさい
「や」は野菜のことですが、野菜とひとことでいっても無数にあります。そのほぼすべてにビタミンやミネラルが含まれていて、毎日の食事に欠かせません。
しかし子どもは野菜嫌いが多いので、食べさせるのに苦労しているご家庭も少なくないでしょう。
野菜は加熱により量が少なくなるので、生野菜よりもたくさん食べることができます。それでもダメなら自家製スムージーにするなど、工夫を重ねて、子どもに旬の野菜を美味しく食べてもらいましょう。
さ…さかな
「さ」は魚です。ひょっとすると、これが一番毎日の食事に入っていないご家庭が多いかもしれません。
しかし、特に青魚にはDHAやEPAといった良質な脂質やタンパク質が含まれているので、ぜひ積極的に食べましょう。
し…しいたけ
「し」は、しいたけをはじめとするきのこ類。ビタミンやミネラルが豊富なうえに、秋だけでなくいつでもお手頃価格で手に入るので、いろんな種類のものを調理に使いたいところ。
また、食物繊維を多く含みカロリーも低いので、ヘルシー食材として大人にもおススメです。
い…いも
最後の「い」はいも類のことです。じゃがいもやさつまいも、里芋、長芋といったたくさんの種類があり、それぞれの特徴を生かして煮物や揚げ物からお菓子まで、幅広い料理に活躍してくれます。
食物繊維や炭水化物を多く含むので、ごはんやパンの代わりに食べるのも良いでしょう。